8時半起床。HANDS展を見に四谷の土木学会に向かう。
帝都復興橋梁や琵琶湖疏水の当時の手書き図面と八田與一の映像展である。
増田淳の図面がとてもきれいであった。図面レイアウト、構造線・寸法線・引き出し線の太さのメリハリどれをとっても素晴らしい。ああいった図面を書ける人になりたいものである。また、増田事務所の図面は、材料に関する特記やディテール等すごい密度なのが特徴である。勉強になった。
八田與一についてはあまり詳しく知らなかった。鳥山頭ダム建設の映像。「すべての人に人並みの暮らしを。」エンジニアの中のエンジニアである。またエンジニアであり都市計画家であると感じた。ダム建設だけでなく水路の通し方まで検討されていた。三年輪作法などアイデアマンでもある。ダム、トンネル共にきれいであった。
13時景観講義。今日はワークショップ形式。農地の使い方についてである。まだみんなあまり手が動かない。先頭に立って頑張ったがあまりついてこない。不甲斐無い。イライラする。土木の人はもとより建築の人もここまで手が動かないとは。むしろ土木の方がいいアイデアが出たと思う。捨てたものではない。来週更に詰めて来週末、現地にもっていくことになった。
五時帰宅。『ピカソを超える者は―評伝鈴木忠義と景観工学の誕生(素山・篠原修著 技報堂出版 2008)』を読み終える。
鈴木忠義の半生と景観工学の誕生がテーマである。景観の流れを知ることができる。鈴木は禿げていた等、一言多い。篠原先生らしい文章である。楽しめて読めた。勉強になったかは分からない。しかし共感できるところは多かった。「計画は半分は客観的データに基づき半分は計画者の価値観により策定されるべき」なのである。即ち、客観的データを如何にとるかという分析の話ばかりしてもしょうがないのだ。また篠原先生曰く丹下には都市計画の意識があるが、安藤には欠片もないという。面白い。また土木でも演習の必要性を強く感じた。間伐材はどうしてもとりたい。
2時就寝。